回転機の軸馬力
遠心圧縮機の軸馬力と揚程
遠心圧縮機の軸馬力ならびに揚程の計算式を紹介します。
吸込流量 m3/hr
Qs=Z*Q*(0.1013/Ps)*(273.15+Ts)/273.15
ここで、Zは圧縮係数、Qは流量(Nm3/hr)、Psは吸込圧力(MPa)、Tsは吸込温度(℃)
ポリトロープヘッド m
Hp=Z*848/MW*(273.15+Ts)*(Comp^b-1)/b
ここでMWは分子量、Compは圧縮比で吐出圧力をPdとすればPd/Ps、また ^ は冪乗を意味している。bは比熱比kの関数で、ポリトロープ効率をeffpとすれば次式で表されます。
b=(k-1)/(k*effp)
軸馬力 kW
BHP=G*Hp/(3600*102*effp*effm)
ただし、Gは質量流量(kg/h)で次式より計算し、effmは駆動機との伝達効率を意味します。
G=Q*MW/22.414
Z(圧縮係数)、Q(流量)、Ps(吸込圧力)、Ts(吸込温度)、MW(分子量)、
Pd(吐出圧力)、k(比熱比)およびeffp(ポリトロープ効率)の数値欄に入力し、
"calculation"ボタンをクリックすればポリトロープヘッドと軸馬力の計算結果が表示されます。
一部の数値を変更してやり直す場合には、再入力後に
"calculation"ボタンをクリックして軸馬力を求めて下さい。
注意事項
(1)圧縮係数、分子量および比熱比は使用するガス組成から決めて下さい
(2)ポリトロープ効率数値欄の80%はダミーです。適当な数値を入力して下さい。
(3)計算結果のポリトロープヘッドと軸馬力は遠心1段のケースですので、
圧縮比が2以上になりますと多段の必要性があります。
参考データ:比熱比
1原子ガス(He/Ar): 1.66
2原子ガス(H2/N2/O2 etc): 1.40
3原子ガス(CO2 etc): 1.33